本ユニットではキリスト教宣教師が日本語で著述した書物を対象として、宗教、思想、言語、文学、図像などの視座から考察を進めてきました。前半期の3年間では特に「言葉」に重点を置き、外国人宣教師による宣教・書物が日本語文学に与えた影響を明らかにしました。
この研究を足がかりとして後半期では「図像」の考察を発展させていきます。宣教師がもたらした書物に含まれる言葉や図像が近世期から明治初期の出版物に与えた影響を検証するため「近世絵入百科事典データベース」の構築・公開を行いましたが、後半期には本DBのコンテンツ拡充をはかり、文学・美術・医学・宗教・服飾など多分野の研究の有力な調査・研究・情報収集ツールをめざします。その上で、図像、百科事典、字典をキーポイントとして各ユニットの研究を連携させ、「総合書物学」の構築を促進させます。

2020年3月
研究代表者:国際日本文化研究センター教授
 山田 奨治

新着情報

研究成果

本ユニットでは、発足時から今日に至るまで、研究会やシンポジウムの開催と発表、資料の調査、研究メンバーによる執筆、刊行物の発行、データベースの作成など、様々な研究活動を行ってきました。 研究成果のページでは、これらの活動を掲載し、研究成果を公開しています。